ある外国人旅行者の女性から、午前10時頃、Sakura cookに予約の電話がかかってきました。

電話の内容は、友達と二人でその日の夕方のレッスンを受けたいとのリクエストでした。ホームページでレッスン内容は調べていて、一人は「寿司クラス」もう一人は「弁当クラス」を同時に受けたいというリクエストです。

Sakura cookでは前日17時までを予約の期限としており、その日教室はクローズしていました。そのことを説明し明日はどうかと打診したのですが、女性は明日大阪を離れるので今日どうしても受けたいと言います。何とかしてあげたいと思いました。同時に2種類のクラスを提供するには二人のインストラクターが必要ですので、まずスケジュールが空いている人がいるかどうか探すことにしました。

そこから何人もの契約インストラクターに連絡を取り、ようやく一人だけ当日夕方働ける人を確保しました。食材の手配も不可欠ですので、調達先に14:30引き取りで寿司ネタをお願いしました。調達先との約束も通常は前日までの発注としており、この時は特別協力してもらえることになったのです。先ほどの女性に「寿司クラス」だけなら二人で受講できるとオファーしたところ大変喜ばれ、受講料と開始時間の説明を行って電話を切りました。

午後1時頃になって、再度電話がかかってきました。半額のクッキングクラスを見つけたから、予約をキャンセルしたいと言うのです。心からガッカリしました。本来はキャンセル料100%をいただくルールですが、もらえる可能性はもちろんゼロです。そこから慌てて、インストラクターと調達先にキャンセルの連絡を取りました。幸いなことにどちらもキャンセルを受入れてくださいました。

日本文化を体験するメニューは世の中に色々存在していますが、料理教室は都度食材の準備がいること、生の食材は持ち越しが難しいことなど運営面での難しさが伴います。今回のケースで、まず最初に金額面でお客様が受入れられるのかを確認することが先だと学びました。