これまで数回にわたり料理教室の準備について触れてきましたが、最も大切なことは指導者の育成です。
教室のコンセプトやレシピの考案、雰囲気づくり、ハードの整備は大変なことですが、エネルギーをかければ何とかなります。ところが私が目指す訪日外国人向け料理教室の指導者となると、料理だけでなくコミュニケーションのスキル、ホスピタリティ、柔軟性などを兼ね備えた人を求めるのですが、そのような人はなかなかいません。
2017年1月11日、Sakura cook大阪・本町スタジオは5名の指導者を迎えてオープンしました。オープン当初は指導者の研修に時間を費やし、その中で最も重視したのは実践研修です。内部のロールプレイングからスタートし、次に日本人を生徒役にして指導の場数を踏み、最終仕上げとして日本在住の外国人に指導するという流れです。この実践研修を通じて、料理の手順が次第に固まっていきました。
5名の指導者はシフト勤務で、色々な組み合わせで一緒に仕事をするため、マニュアルの整備にも力を注ぎました。チェックリストやタイムテーブル表でお互いの動きを把握しながら、誰でもメイン/サブのインストラクターができるようにしました。