ホテルへのアプローチは、当初コンシェルジュが常駐している高級ホテルからスタートしましたが、その後はコンシェルジュがいないホテルにも広げるようになりました。

コンシェルジュがいないホテルの場合、フロントにアプローチするのですが、できるだけ忙しい時間帯を避けてチェックアウトとチェックインの間を狙うようにしています。突然アポなしで訪問しSakura cookの説明をするわけですが、そういう場合のフロントの方々の反応は様々です。とても丁寧に対応してもらえる時もあれば、全く逆の反応を示されることも珍しくありません。

先日訪問したあるホテルのフロントは、残念ながら後味の悪い対応でした。そのホテルでは、フロントの手前にロープで仕切りがあり容易にフロントに近づきにくい構造でしたので、近くにいた従業員に訪問の主旨をまず伝えました。その従業員は「少しお待ち下さい」と言って、3メートルほど先のフロント近くにいた男性従業員(フロアマネージャーでしょうか)に声を掛けてすぐ戻って来ました。そして私に「今、担当の者は忙しく話を聞くことができない」と説明したのです。ところがその時、その男性従業員は接客を行っておらず、フロント回りのゲストは誰もいませんでした。

色々なインバウンドの事業者がホテルにアプローチしていることを考えると、面倒に感じる気持ちはもちろん理解できます。しかし私を含めて事業者の人々は、お客様になる可能性もあることを忘れないでいて欲しいと思いました。実際にこのホテルのレストランで私は何度も食事をしたことがあったのですが、たぶん今後は利用することはないと感じる出来事でした。

サービス業はひとつの出会い、一瞬の体験が全てを左右することを肝に銘じました。