約40名というこれまでにない規模の団体の案件がSakura cookに入りました。

6月末に、あるホテルを通じてこの案件が舞い込みました。寿司作りを盛り込んだチームビルディングのディナーというお話です。この人数だとSakura cookの施設では対応できないため、このホテルのバンケットを活用するプランをご提案したのですが、しばらくして「他のアクティビティを選択されたようです」とお断りの連絡が入りました。

このタイミングとほぼ並行して、東京の旅行代理店から全く同じ日程、ほぼ同じ人数の団体の案件が入りました。ただし要求されているクッキングの内容は大阪らしいメニューのディナーということでした。新たに会場を探して予約し見積を出しましたが、今週始めにその旅行代理店自体が受注できなかったと連絡がありました。

それなら予約した会場をキャンセルしなければと思った矢先に、また別のDMO(Destination Management Organization)から連絡が入りました。確認すると、これらの3件は全て同じ団体で、お客様側のニーズがどんどん変化するそうです。実際の旅行日程が差し迫っており、40人近い団体の受け入れ先がなく困っているというお話でした。たまたまキャンセルしていなかった会場をそのまま押さえて打ち合わせを進めたところ、たこ焼体験→クルーズ→ディナー(別途予約済み)を計画されているというお話でした。

先方の依頼は「たこ焼体験」だったのですが、準備期間も40人分の道具もありません。お寿司を少しだけ握るプランを出しつつ「たこ焼」の実現可能性を探っていました。ところが結果的に、お客様は「トレジャーハンティング」という全く別のアクティビティを楽しまれることになったとのこと・・・呆然としてしまいました。

旅行業界に詳しい知人に聞くと、このように振り回されることは珍しくないそうです。団体に対応する難しさの洗礼を受けた一週間でした。この経験を次に生かしていきたいと思います。