先日、スペインから来日した男性が突然Sakura cookにやって来ました。

ランチタイムに天ぷらのレッスンを行い、遅めの昼食そして片付けをしているところに、その男性はやってきました。彼はインターネットでSakura cookを見つけ、寿司のレッスンを今日受けたいと話しました。

Sakura cookではレッスンの受付を前日17時で締め切っています。これは、食材とくに寿司ネタの注文を前日までに行っているためです。食材が揃わないことには、料理のレッスンを提供することができません。

このスペイン人の男性が現れたのは15時過ぎで、ディナータイムのレッスンは16:30スタートです。翌日のレッスンを打診したのですが、どうしても今日がいいとその男性も譲りません。そこで、調達先(デパートの魚売場)に電話で相談したところ、一人分の寿司ネタセットを至急用意してくれることになりました。男性に寿司レッスンが可能であることと16:30に戻るよう伝えて、スタッフはとにかく準備に集中しました。私は電車に乗ってデパートに寿司ネタを引き取りに行きました。

そして16:30になり、何とかギリギリ準備は間に合ったのですが、男性はやって来ません。よく考えてみると、急な依頼に焦ってしまい、男性の名前も連絡先も聞いていなかったことに気付きました。30分近く経過し諦めかけた頃、その男性はやって来て「道に迷った」と言うのです(既に一度来ているのに!)。

その後のレッスンは順調に進み、試食時間も彼はとても饒舌でした。一人での初来日で、何の予定も立てずに気の向くまま旅を楽しんでいるそうです。大阪に着いてから宿泊ホテルを探し、いつまでいるかも決めていないという自由なスタイルでした。ホテルのフロントでも英語が通じないことに少々苦労した様子の彼は、Sakura cookでコミュニケーションが取れることがとても嬉しいようでした。レッスン後は外国人が集まるバーに行き、友達を作りたいと話していました。

急なリクエストに応えることは大変でしたが、この日のレッスンは一人旅の寂しさを紛らすお手伝いができたようです。