高級ホテルのコンシェルジュとの接点は、営業面だけではなく当社の接客品質を考える上でも大変有意義でした。

日本にやってくる個人の旅行者の中には、来日後のプランを何も持たずに来る人たちが少なくないそうです。このためコンシェルジュの皆さんは大変多忙な毎日を過ごしています。そのホテルに滞在中のゲストの過ごし方を、一緒に考え予約を取り予約確認書や地図を発行する・・・そのような相談が何件もやってきます。

インバウンド市場がモノからコトへ変わりつつあると言われますが、モノを買う相談よりもコト体験のプランニングや提案は、難易度の高い接客技術が求められます。ゲストのやりたいことがハッキリしていない場合は、尚更時間を掛けてプランを練る必要があります。

どのような場面でも、誠実にゲストのためにベストを尽くすコンシェルジュの皆さんの姿勢には、多くのことを学ばせていただきました。ベテランのコンシェルジュになると、次に滞在するホテルのコンシェルジュに連絡を取って、ゲストの便宜を図ることもあると聞き感動しました。ゲストの中には「あのコンシェルジュに会いたい」という理由でホテルを選ぶ、そういうリピーターもいるそうです。

Sakura cookでも、料理方法がためになったり、作ったお料理が美味しいことはとても大切ですが、インストラクターがゲストのニーズを察知し柔軟に接していくこと、思い出づくりをお手伝いし、人として記憶に残るサービスを提供することが最も重要ではないかと考えています。次の来日の時に、またレッスンに参加してもらえる・・・そんな料理教室になることが目標です。