先日、中国から男性が一人でSakura cookの「天ぷらコース」に参加されました。

この男性は、年に少なくとも3回は来日するほどのヘビーリピーターで、日本についての知識も豊富です。自宅ではいつもご本人が日本料理を作っているのだそうです。天ぷらもレパートリーのひとつだそうですが仕上がりに満足できないため、今回の来日に合わせて料理教室を探しに探し「天ぷらコース」のあるSakura cookを選んでくださいました。

レッスンを通じて、ご本人の中での疑問や天ぷら料理のコツが十分わかっていただけたようで、レッスンを終えてすぐにお礼のメールをいただき、私たちスタッフも大変嬉しく思いました。

この男性が料理後の試食を楽しんでいる時に、自宅で料理をするかどうかという話題になりました。中国(と言っても広いので都心部の傾向)では、男女どちらもほとんど自宅で料理はせず、外食かテイクアウトで食事を済ませるそうです。彼は食事が家族の関係を深めるためにとても重要という信念のもとで、家族の食事をご自身で作っています。

日本ではたまに外食を楽しむこともあるが、ほとんど自宅で食事を作っている(買ってきたお総菜を一部活用する程度)という話をすると、彼は「日本の学校では料理を教えているのか」と質問してきました。小学校の高学年から家庭科で料理を学ぶことを紹介すると、彼は「それだ!」と大いに納得し「中国では学校で料理を教えない。だから作り方をみんな知らないで育つ」と教えてくれたのです。

食文化の違いというと、各国の伝統やその土地で手に入る食材などをイメージしがちですが、食の教育も大きな影響を与えていることを中国人のゲストから学びました。