日本料理教室Sakura cookで提供している「寿司コース」の実現には、寿司ネタの調達という高いハードルがありました。
典型的な日本料理として、外国人が思い浮かべる代表といえば握り寿司。Sakura cookで握り寿司を教えることを決めたのですが、近くのスーパーに行ってみると「握り寿司」は売っているものの「握り寿司用のネタ」は売っていません。お刺身は売っていますが、カットの方法が違うため握り寿司にすると酢飯と密着した感じになりません。ブロックで買ってカットすれば良いのですが、使わない部分が毎回ロスとなってしまいます。
色々な種類のネタを1枚ずつ、握り寿司用のカットで盛り合わせてもらえないか・・・近くのスーパー2軒で交渉し、試しに作ってもらいました。A店では理想に近いセットを作ってくれたのですが、手間がかかり定番品の準備に人手が割けなくなるという理由で断られてしまいました。B店では作ってくれたのですが、B店の開店時間が遅く、Sakura cookの側の準備がギリギリになってしまいます。
なかなか解決策が見つからなかったのですが、大阪駅近くの阪神百貨店鮮魚売り場と交渉の結果、引き受けてくれることになりました。前日の百貨店閉店までに電話で個数を注文すれば、翌朝10時には特別セットを作ってくれています。大阪駅からSakura cookまでは地下鉄で2駅の距離ですが、10時半からの準備にも間に合い、何よりも味・品質ともに間違いがありません。
Sakura cookで握り寿司作りを体験した方たちは、大抵「自分で作ったと思えないほど美味しい」と感動されるのですが、実は新鮮で最高級のネタを使っているのです。